クレアチンもグルタミンのように単独でトレーニング中に服用すると良いの?

クレアチンもグルタミンのように単独でトレーニング中に服用すると良いの?

クレアチンもグルタミンのように単独でトレーニング中に服用すると良いの?

クレアチンもグルタミンと同様に、トレーニング中や運動後に多くのメリットをもたらします。ただし、その作用機序や効果の範囲は異なります。以下に、クレアチンの主なメリットを詳しく解説します。

クレアチンの主なメリット
1. 筋力とパワーの向上
クレアチンは、筋肉内でエネルギーを供給する役割を持つ「リン酸クレアチン」の貯蔵量を増加させることが研究により明らかになっています。これにより、短時間・高強度の運動(スプリントや重量挙げなど)で使用されるATP(アデノシン三リン酸)の再合成が促進され、筋力やパワーの向上が期待できます。

具体的には、繰り返し行う高強度運動でのパフォーマンスが向上し、より多くの負荷や回数をこなせるようになることが期待できます。

筋力トレーニングでは、1回あたりの最大挙上重量(ベンチプレスやスクワットなど)が平均5~8%向上することが報告されています。

2. 筋肉量の増加
クレアチンは筋細胞内の水分量を増加させることで「細胞膨張」を引き起こし、これが筋タンパク質合成を刺激する要因となります。また、トレーニング時により多くの負荷を扱えるようになるため、長期的には筋肉量の増加につながるものと考えられます。

筋肉量の増加は特に抵抗運動(ウェイトトレーニング)との併用で顕著になります。

筋肉の肥大は水分保持だけでなく、新しい筋タンパク質合成によるものでもあります。

3. 回復促進
クレアチンは運動後の筋肉損傷を軽減し、回復を早めると言われています。これは、筋肉内グリコーゲン貯蔵量の増加によるもので、エネルギー供給がスムーズになるためと見られています。

筋損傷や炎症を軽減し、次回のトレーニングへの準備時間を短縮することが期待できます。

高頻度または高負荷トレーニングを行うアスリートにとっては、特に期待できる成分となっているのではないでしょうか。

4. 持久力への影響
クレアチンは主に短時間・高強度運動によいとされていますが、一部では持久力にもポジティブな影響があることが示されています。これは筋肉内グリコーゲン貯蔵量増加によるエネルギー供給効率の向上に関連しています。

インターバルトレーニングやスプリントなど、高強度と低強度を繰り返す運動で特に効果的と言われています。

グルタミンとの比較

特性 グルタミン クレアチン
主な特性 筋肉分解抑制、免疫力維持、回復促進 筋力・パワー向上、ATP再合成促進
対象 持久力系運動、高強度トレーニング 高強度・短時間運動(スプリント、重量挙げなど)
免疫系 免疫細胞活性化による免疫力向上 特になし
エネルギー 筋肉分解抑制による間接的なエネルギー供給 ATP再合成促進による直接的なエネルギー供給
摂取時期 運動前後または就寝前 運動前後(特に運動後)

 

結論
グルタミンとクレアチンはどちらもトレーニングや運動後の体へのサポートとして有益ですが、それぞれ異なる目的と作用機序があります。グルタミンは主に回復促進や免疫力維持方向に期待でき、クレアチンは高強度運動でのパフォーマンス向上や筋力・筋量増加に特化しています。したがって、自身のトレーニング目標や運動スタイルに応じて使い分けることが推奨されます。

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