WPCは量と金額で選ぶべき?それとも選ぶ基準ってあるの?WPIについても選ぶ基準を調べました
WPCなどのプロテイン製剤に求められる要素を重要度順に10項目挙げ、その根拠を説明いたします。
1:タンパク質含有量
タンパク質含有量は最も重要な要素です。WPCの場合、通常70〜80%のタンパク質を含有しています。高いタンパク質含有量は、効率的な筋肉の修復と成長を促進し、運動後の回復を助けます。また、1回の摂取で必要なタンパク質量を確保しやすくなります。
2:アミノ酸プロファイル
アミノ酸プロファイル、特に必須アミノ酸とBCAAの含有量が重要です。WPCは必須アミノ酸が豊富で、特にBCAAの含有量が高いことが特徴です。これらのアミノ酸は筋タンパク質合成を促進し、筋肉の分解を抑制する効果があります。
3:消化吸収性
プロテイン製剤の消化吸収性は、その効果を最大限に引き出すために重要です。WPCは一般的に消化吸収が良好で、特に運動後の素早い栄養補給に適しています。
4:純度と品質
製品の純度と品質は、安全性と効果の観点から非常に重要です。不純物や添加物が少なく、高品質な原料を使用していることが求められます。
5:溶解性
プロテイン製剤の溶解性は、使用の便利さと消化吸収性に影響します。良質なWPCは水やミルクによく溶け、飲みやすい特徴があります。
6:風味と味
継続的な摂取を促すためには、風味と味が重要です。WPCは一般的に甘みがあり飲みやすいとされていますが、個人の好みに合わせて選択できることが重要です。
7:価格と経済性
継続的な摂取を考えると、価格と経済性も重要な要素となります。WPCは他のプロテイン製剤と比較して比較的安価であり、コストパフォーマンスが高いとされています。
8:添加物の有無
不要な添加物(人工甘味料、保存料、着色料など)の有無も重要な考慮点です。健康志向の高い消費者にとっては、添加物が少ないか無添加の製品が好まれます。
9:製造プロセスと品質管理
製造プロセスの透明性と厳格な品質管理は、製品の安全性と一貫性を保証するために重要です。GMP認定工場での製造など、品質管理の厳しさも選択基準となります。
10:原料の由来と持続可能性
原料の由来(例:グラスフェッド牛乳由来)や持続可能な生産方法も、近年重要視されている要素です。環境への配慮や倫理的な生産方法を重視する消費者にとっては、これらの情報も選択基準となります。
これらの要素は、プロテイン製剤の効果、安全性、使用の容易さ、継続性、そして消費者の価値観に直接関わるものです。個々の消費者のニーズや目的に応じて、これらの要素の重要度は変わる可能性がありますが、一般的にはこの順序で重要視されると考えられます。
また、WPIがWPCに含まれるタンパク質吸収効率を上げる成分まで排除している可能性について調べてみました。
WPIの精製プロセス
WPI(ホエイプロテインアイソレート)は、WPC(ホエイプロテインコンセントレート)をさらに精製したものです。この精製プロセスでは、以下のような変化が起こります。
タンパク質含有量の増加:WPIはWPCよりもタンパク質含有量が高く、約85〜90%になります。
乳糖と脂質の除去:WPIは乳糖や脂質をほぼ完全に除去しています。
-
WPC プレーン 3kg
通常価格 ¥6,500通常価格単価 あたり -
F&W BCAA 青りんご風味 1kg
通常価格 ¥3,960通常価格単価 あたり -
F&W EAA レモン風味 1kg
通常価格 ¥5,960通常価格単価 あたり
タンパク質吸収効率への影響
WPIの精製プロセスによって、一部の生物活性成分が失われる可能性があります。これらの成分には、タンパク質の吸収効率を向上させる可能性のあるものも含まれています。
しかし、重要なポイントとして、以下が挙げられます。
アミノ酸構造の保持:タンパク質が変性しても、含まれているアミノ酸の構造と配列は変化しません。
消化過程での分解:体内に取り込まれたタンパク質は、消化過程で全て分解されアミノ酸になります。
筋肉増強への影響:この変化は、筋トレをする方が望むようなメリットには影響がないとされています。
WPCとWPIの選択
選択の際は、以下の点を考慮することが重要です。
目的:ダイエットや低脂肪・低糖質を目指す場合はWPIが適しています。
乳糖不耐症:WPIは乳糖含有量が極めて低いため、乳糖不耐症の方に適しています。
コスト:WPCの方が一般的に安価です。
栄養価:WPCには他の栄養素(ビタミン、ミネラル)も含まれています。
結論
WPIの精製プロセスによって一部の生物活性成分が失われる可能性はありますが、タンパク質としての基本的な機能や効果には大きな影響はないと考えられています。個人の目的や体質に合わせて、適切なWPC/WPIプロテインを選択することが重要です。